育むプロジェクト「信楽中学生カンパニー」は、信楽中学校で部活動の
一環として総合文化部で生徒と共に活動しています。
お店で売る商品やチラシ、ステキなお店など、みんなで作り上げていく部活動です。
2020年10月開催予定のシガラキマニア(信楽まちなか芸術祭)が延期となり、
中学生カンパニーの目標を、中学校文化祭へとシフトチェンジしました。
作る練習として、「陶器のアクセサリーを作ろう」をテーマとし
生徒が作りたいモノを作るをコンセプトに、まずは基礎知識から学び
「調べる」から始めました。
どんなアクセサリーがあるのか?
誰が何のために使うのか?
まちにあるお店を調査し、お店をイメージしたアクセサリーは?
マーケティング調査を踏まえ、生徒が興味ある事を生徒自身で調べる。
商品企画=作りたいモノを作るに繋がると感じました。
作りたいモノが決まれば、次は絵を描いて完成をイメージする作業です。
実際の大きさを考えながらなので、想像力はもちろん次の製作に繋がる
商品設計を学んでいただきました。
粘土を使って実際に作る作業。
「絵からカタチを作る」平面から立体へと変わり、生徒には難しいかな?と
思っていましたが、さすが信楽のこどもたち。
粘土に慣れていて、自分でできる範囲内は全てこなしてくれました。
難しいところは外部顧問の実行委員がサポートし、商品製作を通じて生徒と
コミュニケーションがとれ、より深い関係性へとなりました。
陶器製作の工程である、素焼きをして釉薬を塗り本焼きへと進みます。
同時に製作した商品を入れる「パッケージ」こちらも生徒に作っていただきました。
「自分で作る」大切な作業です。
実際は既存の箱や袋を使う事になりますが、「商品の見せ方」を学んで欲しい。
普段知らず知らず買うお菓子やおもちゃなどのパッケージやそのデザイン、
実は商売の基本である販売戦略があります。
何を伝えたいか?商品をどう見せたいか?
今後の展開でもある「売り場デザイン」に繋がると感じました。
文化祭での展示
総合文化部のポスターを製作し、売り場をイメージした商品を見せる工夫、
自分で値段をつけ、パッケージと共に中学校文化祭で展示させていただきました。
信楽伝統産業会館では
わたしたちの信楽焼~やきもの学習~
町内での展示も行い、良い経験となりました。
ゼロからスタートして人に見てもらうまでを体験。
改めて、信楽のこどもは凄いと感じました。
このまちの環境が自然と「育み」として成り立っています。
見たもの、触ったもの、感じたものが感性として秘めており、
感性の生かし方を教えてあげれば良いだけです。
それが伝統であり、次世代の育成ではないでしょうか。
中学生カンパニーを通じて、10年後に繋がる
「未来の信楽」が描ければ良いです。
信楽中学生カンパニー担当 福山淳